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フェイスペイントイベント自体の企画運営実績の確認
イベントにおける正しい知識とリスクを理解しているか?
賠償責任保険の加入しているか?
施術者の確認。
美容師免許の取得状況もしくは、メーカー公認の美容部員の認定システムがあるかどうか?
使用する画材の材料・製品についての確認。
画材はパッチテスト基準を満たしているか?
画材は刺激性テストに合格しているか?
MSDS(成分安全)を有しているか?
化粧品を用いる場合は薬機法に準拠した製品であるか?
アレルギー対応が可能か?
その場で除去可能な製品か?
一人ひとり衛生的に管理できる道具になっているか?
衛生管理体制の確認
感染症対策のガイドラインの有無
使い捨て用具の使用状況
消毒方法と頻度
緊急時の対応方針の確認
アレルギー反応が出た場合の対応手順
クレーム対応の方針
フェイスペイントイベントは「顔」というリスクのある箇所に関わるイベントです。
専門性ある業者へのご依頼を推奨いたします。 ★便利リンクをご活用ください。
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施術者が適切な研修や講習を受けているか確認してください。
メーカー認定の講習会修了の有無
使用する製品の取り扱いに関する十分な知識があるか
衛生管理や安全対策についての理解度
施術内容が法的に適切か確認してください。
商品体験やレクチャーの一環として実施されているか
その場で除去可能な製品のみを使用しているか
料金を徴収する場合は商品販売として適切に処理されているか
衛生管理体制を確認してください。
使い捨て用具の使用
消毒・殺菌の手順が確立されているか
施術者の手洗いや衛生管理の徹底
緊急時の対応方針が整備されているか確認してください。
アレルギー反応などへの対応手順
トラブル発生時の責任の所在
保険加入の有無
個人で活動している場合、上記の徹底はむずかしいことがほとんどです。 専門のマネジメント会社に委託することを推奨しております。
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美容師免許の取得証明を提出してもらいましょう。
施術ブースの美容所申請を管轄自治体の保健所に必ず確認し許諾を得ましょう。
美容所申請には以下の条件が必要です。
施設の設備基準を満たしていること(照明、給排水設備、換気など)
衛生管理基準を満たしていること(消毒設備、清掃管理など)
申請書類の提出(平面図、設備の詳細、従業者の名簿など)
保健所の立入検査に合格すること
開設者が美容師免許を保持していること
美容所申請がない会場での施術は違法となる可能性があります。
【全国の保健所連絡先】 こちらの便利リンクをご活用ください。
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もっとも古くから顔料とかかわりをもつ人類として、紀元前15万年から6万年までの旧石器時代において、身体彩画を有し、立派な埋葬がされたた発見された。その洞窟からは赤い赭土製の顔料が発見され、遺骸には一面に赭土が撒かれていたという。
古来より、魔除けや宗教行事で顔に模様を描く文化があり、
装飾(美的欲求)
識別手段(身分)
宗教行事
魔除け(災害など)
対象者に対する魅了効果
対象者に対する威嚇効果
自身に対する鼓舞効果
画材としては、自然植物由来によるものから、動物の血、あるいは泥など、自然界から得ていました。
ちなみに世界共通に行われている色の傾向としては、赤・白・黒 の3つが多かったようです。
ネイティブアメリカンやアフリカの部族では、独自の模様を顔や身体に描いて「力」を表現しており、その歴史は原始時代にまで遡ると言われています。ヨーロッパやインドでは、現代でもお祭りの際に装飾を施したり色の粉や食材を活用した色を塗るなどします。
近代の化粧やタトゥーもその派生物のひとつに過ぎないといっても過言ではないでしょう。
様々なシーンで様々な意味を有し、「機能」として視覚的表現を行う道具・あるいは行為、これがイベントにおけるフェイスペイントやボディペイントのルーツであると考えることができます。
上記のような根拠をフェイスペイントやボディペイントは「世界最古のファッション文化」ともいえるのです。
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伝統的な機能と役割に加えて、近代のフェイスペイントには、下記のような目的や役割も追加されています。
【近代的な機能と役割】
対象者に対する応援
群衆における個性の演出
群衆における一体感の醸成
撮影を意識した感情の記憶
周囲とのコミュニケーションのきっかけ
価値観形成
芸術的表現
フェイスペイントイベントにおいては、「単に描けば良い」という発想からの脱却がその役割の遂行度を高め、満足度を上げることができます。
それは描く側・描かせる側のスタッフによるコミュニケーション力です。
言語的な言語的な価値観の探索と表現、そして視覚的な価値観の探索と表現、これらをハイブリッドに成立させていくことが重要であると考えています。
私たちはフェイスペインティング、およびフェイスペイントイベントが提供できる価値は、単なる芸術性ではないと考えています。私たちが追求すべきは「描き手の満足度」ではなく「描かれる側の満足度」であり、社会的なデザイン(問題可決)ソリューションとして成立すると考えています。
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1,世界のフェイスペイントについて
海外のフェイスペイントには様々な特徴があり、地域や文化によって異なります。海外では鮮やかで細かなデザインや模様を特徴としています。
植物、動物、昆虫、ファンタジーのキャラクター、スポーツチームのロゴ、映画やアニメのキャラクター、文字などを題材にアート的なアプローチが特徴で、高度なテクニックや創造性が求められることがあります。リアルなテクスチャや陰影の表現、特殊効果の使用、顔の立体感を生み出す技術などが積極的に取り入れられていることがあります。
2,日本のフェイスペイントについて
日本のフェイスペイントの伝統的なものとしては、祭事 や芸能といった文化的で用いられていました。白塗りも日本の伝統的なフェイスペイントの特徴の一つです。例えば、歌舞伎や能楽の演目では古くから伝わる技法キャラクターや役柄に応じた特定のメイクが使用されます。
近代の日本フェイスペイントは、欧米のフェイスペイント文化を参考にしたものが主流でしたが、2000年代はサッカーを主としたスポーツ観戦、2014年以降からスマートフォンやSNSを使った自撮り需要に加え、ハロウィンやフェスなどのイベントカルチャーの熟成、さらに観光や国際交流といった文化の流行と共に急速に普及拡大しました。
また画材の技術の進化により指で描いたり簡単に除去できるなど簡便に扱うことのできる資材が登場したことにより、それまでアーティストに描いてもらうものであったフェイスペイントはセルフメイクツールとしてカジュアル。音楽フェスやテーマパーク、児童施設や福祉施設でのコミュニケーション用アクティビティとしても導入が始まっています。
日本のフェイスペイントは伝統やアート性にとらわれないカジュアルな文化として日本独自の進化と普及を遂げています。
イベントなどで不特定多数に対するフェイスペイントを行うイベントを実施をする際には美容師法が適用されます。個人による違法フェイスペイント活動や、国家資格の代替資格の発行を謳う団体にご注意ください。
美容師法適用外での企画運営を行う場合は、必ず「メーカーの指導を受けた美容部員による販促を目的とする体験」である必要があります。(参考)
違法なフェイスペイント活動を行う個人・団体にご注意下さい。
【ハロウィンシーズン】フェイスペイント実施に関する法令遵守のお願い〜美容師法違反にご注意ください〜
ラグビーワールドカップ2019日本決勝大会で日本初のフェイスペイントブランドが正式ブースに採用
東京モーターショー2019「ニッポンの未来」にフェイスペイントが採用
消費者庁によるフェイスペイント絵の具やタトゥーシールの注意喚起
タトゥーシールでの事故事例
日本発のフェイスペイントブランドが東京都の世界発信プロジェクトの革新的サービスを受賞
日本発のフェイスペイントブランドが品川区の社会貢献製品事業と代表製品にダブル認定
消費者庁よりハロウィン仮装用品での皮膚トラブルに対する注意喚起
当団体は2016年、それまでグレーとされていたフェイスペイントイベントに関する法令確認をもとに、法令遵守型の正しい知識の普及を目的として設立されております。当団体は一切のイベントの受託や、セミナーや講習会などによる営利活動は一切行っておりません。当団体および類似名称を用いた「営利活動団体」にご注意ください。
